英語で学ぶの落とし穴

英語を学ぶならオールイングリッシュで、と思われている方は少なくないと思います。確かに英語漬けの環境は魅力的に聞こえます。

ところが、オールイングリッシュにはある落とし穴があります。本日はその落とし穴についてお話します。

 

ある男の子のお話

 

私がある英会話スクールで教えていた頃ある男の子に出会いました。彼は小学校3年生。それまで、

・2年間
・カナダ人講師

から英語を教わっていました。

 

オエーッオエーッ

 

私が彼に教え始めてから1ヵ月経った頃、彼にある質問をしました。すると

「オエーッ、オエーッ」

と吐き出す真似を始めました。私は状況が良くつかめずもう一度同じ質問をしました。

“Do you like Mitchy?”

すると彼はまた

「オエーッ、オエーッ」

とやるのです。

 

ミッチーは食べれない

 

「なんでそんなリアクションするの?

“Yes, I do.”
“No, I don’t.”

て教わったでしょ。」

と聞くと、

「えーだってミッチーの事なんて食べれないよー。」

と言うのです。

そこでやっと彼のリアクションの意味がわかりました。彼は

「like = 食べる」

と認識していたのです。

確かに、子供用の教科書を見ると食べ物を使ってlikeを教える場面が多くあります。彼もそんな場面を使ってlikeを練習したのでしょう。そしてなぜか彼の中で、

「like = 食べる」

が定着してしまったのですね。

 

食べなくていいよ

 

私としてはかなりの衝撃を受けながらも、まあ外国人の先生に教わっていたならあり得なくはないか、と冷静さを取り戻し彼に本当の意味を教えてあげました。

「like = 好き」だから 「Do you like Mitchy?」は「ミッチーのこと好き?」という意味だよ。ミッチーを食べる必要はないんだよ。

最初は少しとまどっているようでしたが、さすがに子供、少し時間はかかりましたが正しい意味を理解してくれました。

 

無事修正

 

それからというもの、彼に

“Do you like Mitchy?”

と聞くと

“No, I don’t!”

とちょっと意地悪に半分照れながら応えてくれるようになりました。

 

誤認

 

このケースからお分かりいただける通り、オールイングリッシュで学ぶ際には、誤認という落とし穴があります。この誤認に気づかず進み続けてしまうと、その根がどんどん深くなり修正が難しくなってしまうのです。

 

どうすれば良い?

 

それではどんな点に気を付けて学習環境を作ってあげれば良いのでしょうか。ポイントは、英語習得における2つのプロセスをきちんと分けて考えてあげることにあります。

2つとは、「理解」と「練習」のプロセスです。

 

1.理解のプロセス

 

理解のプロセスとは意味を確認するプロセスです。適度に日本語を交えながら意味や内容を確認してあげる技術が必要になります。そうすることで、日本語への依存を避けながらも、誤認を防ぐことができるのです。

 

2.練習のプロセス

 

練習のプロセスでは、できるだけオールイングリッシュの環境で、発音の良い先生から学べることが理想です。子供はものまねの天才ですので本能の赴くままに英語の音と構造を楽しませてあげることが大切になります。